准教授

助教授という名称が廃止されて、「准教授」にすべきという答申を中教審がまとめた。http://www.asahi.com/national/update/1123/010.html国際的にもこの名称が通用しないのだという。

アメリカの場合、教授職は3段階になっていて、助教授→准教授→教授となる。講師というポジションもあるが、日本の非常勤講師に近い身分であり、大学院生が勤めることもある。助教授は基本的に任期制で、テニュアが取れると准教授に昇進し、さらに審査を経て、教授(昇進の時だけfull professorとわざわざいうことが多い)になる。したがって、国際的に助教授という職種がないわけではないが、日本流にいうと有期の専任講師という位置づけの職種であり、ずれがあるのは間違いない。

ただし、日本の専任講師の大部分は任期を設けない終身雇用の形なので、この違いもややこしい。このほか、助手も有期のものとそうでないものがある。

上記は日米の比較なので、ヨーロッパの場合はまた別である。国際基準という場合、どこの国にあわせるかでまた変わってしまうという問題もある。この議論はしばらく続きそうな予感がするが、いかがだろうか。

ところで、これまでassociate professorの訳語には准教授と準教授の二通りがあったが、これで「准教授」に統一となるのかも知れない。