卒論を読んで直し、フィードバック

卒論のチェックをようやく片付けた。

大学教員になって2年目から卒業論文を学生に書かせているが、すべての論文に赤ペンを入れて書き直させるということをやってきたわけではない。前任校では、学生論集を年度末に発行していたので、何人かの学生に投稿を勧め、その論文だけは徹底的に手を入れてから学生に書き直しをさせた。この場合、どうしても提出を年内にさせるとともに、場合によっては冬休み中に呼び出して書き直しをさせる必要があった。ゼミ生を30人近く抱えている時もあり、全員にここまで指導する余裕はなかった。正直、大半の学生は締切ぎりぎりに提出して、それで終わり。ざっと読んで採点という程度の時間しかない。

関大のゼミ1期と2期生は基本的に共同研究をしてもらい、分担執筆で論文をまとめ、それを浜野ゼミ単独で印刷することにした。締切も答案採点より遅くしたので、じっくり読んで書き直させる時間もとれる。ひとり当たりの分担枚数は少なくなるが、とにかく全員の文章を読んで直すことができたのは成果かも知れない。ただし、指導の至らなさがはっきりと分かるので反省点が多かったのも事実だ。たとえば、「引用のルール」といったものが、ほとんど指導できていないのが、ショックであった。

ところで、3期生からは卒論が必修となるので、また指導方針を考える必要がありそうだ。おそらくは(少なくとも下書きの)提出時期をかなり早めないとフィードバックの余裕はなくなるだろう。一方、学内の論文コンテストにはぜひ投稿を考えたい。優秀作は、学生論文集に掲載されるので、それも励みになる。