資料整理もあとわずか

6月の人口学会で報告する予定の宗門人別帳の筆写があと5年分で終了する。昨日は、元治元年まで進んだが、この年の世帯数は前年の3分の1に激減。7月に禁門の変があり、市中が大火となり多くの住民が焼け出された。この町でも、9月の宗門改の時点では復興もまだ手についたばかりだったようだ。翌2年には人口はかなり回復したが、ついに町に戻れなかった者もたくさんいた。一方、町内には「御救借屋」が立ち並び、新しい住民も増えた。

この様子を少し詳しく分析すれば、都市災害史の面白い実証分析ができそうだ。