FDフォーラム
大坂経済大学の古宮昇先生による「大教室における効果的な授業のコツ」。今日の会場は、80名くらい収容の中教室であったが、ふだんの授業そのままのスタイルで講演されたので、実感がでてよかった。
聞きながら、興味を持ったことのメモ。
- アメリカの実験では、授業のビデオを音を消して短時間流しただけでも、授業評価をさせると実際の授業の評価と高い相関するという結果が出る。
- 授業は、最初の10分が大切であり、かつ最初の授業が大切。ここで「norm」を作ることが重要(何をするのか、発言、話し合いの機会はあるのかなど)。
- 私語、携帯はさせないというnormを最初に作ること。最初に、止めさせる、退出させることをしなければ途中で厳しくしても効果がない。
- 本当に学生のためになるか、考える。一応でも納得してもらうことが大事。
- アメリカでは、授業評価をやっているだけでは、授業が改善されたとはいえないというのが常識になっている。
- 自分の授業について、他の先生のコメントをもらう、あるいは何をどう変えたらよいのか学生に聞くことが重要。
最初の話は、「6秒間薄切り実験」というべきものらしいが、授業の中身ではなく、結局スタイルが大事ということは強く印象に残った。