京の和菓子

京の和菓子 - 暮らしを彩る四季の技 (中公新書 (1806))

京の和菓子 - 暮らしを彩る四季の技 (中公新書 (1806))

京都の和菓子人気ナンバーワンは「生八ッ橋」だが、これは戦後作られた新しい菓子とのこと。しかし、京都ではよく探せば江戸時代以来の伝統的な和菓子がここかしこに残り、今なお職人の手によって作られている。そうした和菓子ファン必読の本が出た。

和菓子のガイドブックはいくつもあるが、歴史家の視点で書かれたものは少ない。京都ファンならこれを片手に探索すれば京都が心行くまで「味わえる」こと間違いない。

欲をいえば、菓子名と店名、地名などから索引がほしい。何なら自分で作ってみようかと思うほど、この本は有用なガイドブックであると確信する。