僕の見た「大日本帝国」―教わらなかった歴史と出会う旅

僕の見た「大日本帝国」

僕の見た「大日本帝国」

昨日、書店で偶然見つけて一挙に読んでしまった。第二次大戦前の日本の支配地域をめぐり、そこに「日本」の痕跡を見つけるという旅の記録。個々の地域については、断片的にこうした記述を目にしたことはあるが、サハリンから始まって、台湾、韓国、北朝鮮中国東北部ミクロネシアを同じ目線で見て歩くというのは、斬新な切り口であった。

まず、サハリンが一般旅行者にも開放されていること自体この本で初めて知ったが、そこに神社の鳥居が残っているという発見はまさに驚きだった。台湾の項では、いまだに手作りの桶屋があるという話など、今の日本にはない戦前の日本がそこにあるような気がしてワクワクする。

ミクロネシアのリゾート地など、今までまったく興味がなかったが、これを読んで一度訪ねてみたくなった。