アメリカの高校生が学ぶ経済学

アメリカの高校生が学ぶ経済学 原理から実践へ

アメリカの高校生が学ぶ経済学 原理から実践へ

大和證券のウェブサイトから申し込んだら、先着500人の無料配布枠に入ったようで、自宅あてに送っていただいた。

日本の高校生が使う教科書とは大違いの大部(369p.)な本で、全体は以下の5部構成となっている。

第1部 経済の基本概念 FUNDAMENTAL ECONOMIC CONCEPTS
第2部 ミクロ経済学 MICROECONOMICS
第3部 マクロ経済学:制度 MACROECONOMICS:INSTITUTIONS
第4部 マクロ経済学:政策 MACROECONOMICS:POLICIES
第5部 国際経済学 INTERNATIONAL AND GLOBAL ECONOMICS

アメリカの高校を卒業した学生から「経済学」が面白かったという感想を聞いたことがあるが、きちんとした理論の上に、具体例が満載されていて、なるほど面白そうだ。

訳文は読みやすくてよいが、専門用語には不適切なものも散見された。たとえば、censusは「人口調査」と訳されているが(p.214)、ここではより限定された「国勢調査」とすべきであろう。こういうミスは初刷では仕方ないことで、専門家のチェックを経て、より完璧な改訂版を期待したいと思う。