第2回関西大学現代GPシンポジウム

e-learningシステム「CEAS」に関連して開かれるシンポジウムの第2回目http://www.kansai-u.ac.jp/gp2004/index.html。会議が重なっていて、最初の2つの報告を聞いて抜けたが、いずれもなかなか収穫が多かった。

清水康敬・独立行政法人メディア教育開発センター理事長の「eラーニング促進のための組織連携と今後の課題」は、著作権などの法的処理について、有益な内容であった。

また、特に印象的だったのは、中原淳東京大学大学総合教育研究センター講師による「大学教育環境のリデザイン:東京大学・海外大学の取り組み」という講演である。新幹線の中でバージョンアップされたスライドはとても分りやすく、45分間の講演で1分たりとも退屈することなく、たっぷり楽しめた。

東京大学がe-learningに取り組んでいること自体、驚きだが、実は大学院生の激増に対応した教育ニーズがあること、また、東大ならではのユニークな講義の発信と、2つの明確なターゲットがあるのだという。まずはニーズを探せということだろう。とにかく、「トーダイ」に対するイメージを一新する報告で、参加してとてもよかった。

参考:TREE(Todai Redesigning Educational Environment:東京大学 教育環境リデザインプロジェクト) http://tree.ep.u-tokyo.ac.jp/