卒論指導

学生の卒論指導について辻先生のブログhttp://d.hatena.ne.jp/dice-x/20051227を読み、共感するところが多かった。私のゼミも年末に下書きを提出させ、目下、赤を入れている最中であるが、やはり「ちゃんとした文章」に直すのはかなり大変だ。

浜野ゼミは今のところ共同研究をベースにしていて、4人〜5人のグループで1本の論文を執筆している。下書きは各自ばらばらに分担して書いた原稿をつなぎあわせたもので、できばえにもかなりの差がある。

そこで私の指導のやり方は、各グループに1人くらいはいる「文章のうまいやつ」を見つけて編集をさせてしまうことである。教師はあまり細かい赤はいれず、文意の通らないようなところを指摘したり、こういう内容を書き足すべきといったことを指示して、あとは徹底的に学生どうしで直させる。最後にちょっとだけ手を入れて、そのまま生協で印刷してしまうのである。

この冊子は、翌年度、下級生の教材としても利用する。リサーチの見本であると同時に、不十分な点を探させて多少なりとも書くトレーニングに役立たせる(印刷費の一部は下級生にも負担願っている)。

なお、この共同研究のやり方は、何度も紹介している同志社大西村ゼミの卒論集を参考にしている点を付記しておく。