『丸山眞男の時代』

丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)

丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)

京大退官後、関大に来られた竹内先生の近著であり、いつか読もうと思っていた本。丸山真男を基軸にしながら、日本の論壇がどのような変化を遂げてきたのかということまでカバーしており、面白く読んだ。

すでに知っている話も多いが、それを通史的にまとめると、1本筋道ができて理解が深まる。また、中根千枝、濱口恵俊といった人の著作がどういうタイミングで出て、どうのように受け止められたのかというような話は非常に有益に感じた。

とても丁寧に書かれた本であり、若い学生諸君にも薦めておきたい。