大山倍達正伝

大山倍達正伝

大山倍達正伝

先週末に購入し、620ページの大著を一挙に読んだ。単に空手家の話としてではなく、戦前・戦後の社会史としても非常に面白く読めた。写真のない淡々とした記述であるが、背後に綿密な取材があることが説得性を高めている。

ところで、慶應高校体育科の井口幸男先生のお名前が、大山のウエイトトレーニングの指導者としてでてきたのには驚いた(p.403)。腕相撲で大山が勝てなかったのはたった2人で、そのひとりが井口先生という話もでてくる(p.514)。