徳川将軍家の演出力
- 作者: 安藤優一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01/16
- メディア: 新書
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たとえば、御目見得、御成、鷹狩といった行事はよく知られているが、この本を読んで初めてその実態がわかった。とにかく将軍にお目通りをしたり、将軍をお迎えしたりといったことは、想像以上に大変なことだったのだ。
磯田道史氏は、武士が貧乏だったのは「身分費用」ともいうべき儀礼行為に金がかかったからだという。将軍に関わる儀礼行為はその最たるものである。「献残屋」の話などまさに滑稽であるが、やってる本人たちは自分の出世や身分がかかっているから必死だったのだろう。