中国の不思議な資本主義

中国は発展途上国だから経済が腐敗しているという考え方に疑問を唱える本。すでにネオアメリカ型の資本主義とライン型資本主義(ライン川流域のという意味で。日本もここに入る)という対立概念があるそうだが、筆者は中国を「ヘデラ型資本主義」つまり、親族や友人の相互扶助ネットワークが重視される資本主義としてとらえる。ヘデラとは聞きなれないが、つる性の低木をさすのだという。アイビーはその一種らしい。人びとのネットワークがつたのように伸びているということだろう。