江戸のエリート経済官僚大岡越前の構造改革

江戸のエリート経済官僚 大岡越前の構造改革 (生活人新書)

江戸のエリート経済官僚 大岡越前の構造改革 (生活人新書)

こちらに来てから初めて日本語の本を読了。大岡越前守忠相といえば、何といっても「大岡裁き」が有名で裁判官のイメージだが、実際には経済官僚としての役割が大きいのであり、その事跡に焦点を当てた本。たまたま、この時期のことを調べる必要があったので、非常に役に立った。

特に興味を引いたのは、忠相が非常に若くして町奉行に就任したという点。幕府の官僚制を年齢や在職年数で人口学的に分析するのも面白いかもしれない。また、部下に荻原重秀の息子がいたという事実も初めて知った。重秀というと、白石によって失脚に追い込まれたということまでしか知らなかったが、息子がその路線を継いで復活させるのに絡んだとすれば、面白い話だ。

なお、著者の安藤さんが最近ブログを始められたそうなので、ぜひ紹介したい。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/yu_andoh/
江戸研究家・安藤優一郎のオフィシャルブログ

拙著についても触れていただいてhttp://geocities.yahoo.co.jp/gl/yu_andoh/view/20071216/1197778505、非常に恐縮した次第。