洗礼を見る

hamano2008-04-20

旅行でしばらく行けなかった教会の日曜礼拝に行く。今日は冒頭に洗礼が行われるという予告があり、礼拝のちょうど真ん中ごろ見ることができた。何人かの人が写真を撮っていたので、持参のカメラで写してみた。

これまで気づかなかったが、教会の祭壇奥には洗礼のための水槽のようなもの(「バプテストリー」とよばれるそうだ)があり、今日はそこに水が入れられていた。青い色がついているが、遠くからも水に浸っていることがみえるようにするためだろう。

洗礼を受ける信者と牧師は白い服を着て、水槽に入る。その後、信仰を告白し(牧師からの質問にイエスと答える)、最後に牧師に支えられながら、水槽に後ろ向きに浸される。これで洗礼が終わることになる。

なお、洗礼には3つの種類があり、今日のように全身を水に浸すことを「浸礼」、頭部に水を注ぐことは「潅水礼」、手を濡らし、頭に押し付けて水に沈める所作をまねることは「滴礼」とよばれる。聖書のことばどおりの古い形式が浸礼であるが、その後、潅水礼、滴礼などの簡略化したやり方が生まれたのだという。

この教会はバプテスト派なので幼児洗礼を認めず、すべての信者は15歳以上になって洗礼を受ける。歴史人口学が利用する洗礼は出産直後の洗礼記録であるので、バプテスト派のような宗派の記録は使えないわけである。