ニューヨーク(4日目)/ボストン(1日目)

経済史の世界では鉄道と経済発展というのが大きなテーマになっているので、鉄道マニアの研究者も多い。自動車が発達したアメリカでは鉄道に乗る機会がすくないが、それでも東海岸のように都市が密集しているところでは鉄道の利便性は高い。今回、ニューヨークからボストンの移動は鉄道と早くから決めて、予約を入れてきた。

ニューヨークには大きな駅が2つあるがボストン方面はペンシルヴァニア駅(34丁目、マジソンスクエアガーデンの地下)から出る。泊まったアパートは駅から7分程度のところなので歩くことができた。到着2日目にチケットの発券は済ませている。飛行機の搭乗券と同じで、購入したときのクレジットカードを入れると出てくる。

駅には出発1時間前には着いたが、直前にならないとホームの番線が表示されない。そこで、簡単な朝食を待合室で済ませることにした。10分くらい前に番線が表示されたのでホームに移動。4時間くらいかかる長距離列車だが、全席自由というのには驚いた。満席には遠いが、席を2つ確保している乗客が多いので、空席を探すのには少し苦労した。

この列車にはスナックカーが付いている。ちゃんとした席があり、コーヒー1杯でねばり、ニューイングランドの海辺の景色を堪能した。ボストン南駅には定刻から20分ほど遅れて到着したが、日本と違ってお詫びのアナウンスなどはなかった。

駅から宿へ電話をかけて迎えに来てもらう。駅からはハイウェイを使い10〜15分程度で便利な場所にある。




午後は、ハーバード大学を見学。今日はたまたま卒業式の日なので、キャンパスは学生、父兄で大変なにぎわいだった。アメリカの大学では卒業式に著名人がスピーチする慣習があるが、会場近くのスクリーンには中年女性の姿が映っている。誰かと思い後から尋ねたらハリーポッターの原作者、J.K.ローリングだった。今日の卒業生もハリーポッターを読んで育った世代なので、大いに喜んだに違いない。