新学歴社会と日本

新学歴社会と日本 (中公新書ラクレ)

新学歴社会と日本 (中公新書ラクレ)

これからが本当の学歴社会であり、これまでの日本の「学歴社会」は甘いのだという。さまざまなデータにもとづき、説得的な議論が展開されていると思った。

ところで本書は、いわゆる一貫教育を痛烈に批判している(p.115-116)。受験なしに一流大学に入れてしまうシステムは先進国では日本だけという指摘はその通り。もっとも多くの一貫教育校では、大学への推薦にあたり平常成績以外に実力テストを課すのがふつうであり、学内に限られるとしも、一定の競争があるという点を無視してはならないと思うが。