娯楽都市・江戸の誘惑
- 作者: 安藤優一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/07/16
- メディア: 新書
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本書は、江戸を娯楽都市という観点から見ようというもの。芝居、相撲、寄席という庶民の三代娯楽、さらに富くじ、開帳、花火といったイベント系の娯楽まで、幅広い内容が扱われている。
江戸にも大食いコンテストのような現代的催しが江戸時代にもあったことが紹介されており、面白かった。また、出版と娯楽産業の相乗効果など、今流にいうとメディアミックスということだろうか。
ところで、こうした江戸の娯楽にとって、天保期が大きな画期になっていることに気がついた。猿若町の芝居、芝居の回向院興行、寄席の会場増加、富突の禁止等など。同じような視点で、京・大坂についても考えて見なければという気になった。