「鎖国」という外交 (全集 日本の歴史 9)

「鎖国」という外交 (全集 日本の歴史 9)

「鎖国」という外交 (全集 日本の歴史 9)

しばらく「積んどく」状態だったが、連休を利用して一挙に読み終える。江戸時代は鎖国ではなかったという主張を早くからされていたトビ先生が初めて書いた概説書。日本史全集で外国人が1冊書いたのは、この本が初めてではないだろうか。

とくに面白かったのは、明が滅亡し清が成立する過程と日本の外交・貿易が密接に関連しており、かつ、当時の日本人も強い関心を持って事態を見守ったという点を描いた部分。

来学期、「アメリカの日本研究」(ただし、近世史がメイン)をテーマに特別授業をすることになっており、しばらく、アメリカ人の研究書を探して読みたいと思っている。その1冊目が本書だった。