大学教員免許

昔から、大学教員だけは教員免許のいらない職業といわれてきたが、愛媛大学の佐藤浩章氏によれば、諸外国では「大学教育資格」の導入が進んでいるらしい。

･･･大学教育資格は、現在、欧州諸国を中心に複数の国で導入されており、大学教育は新規採用後の仮採用期間中に約2年かけ、学習に関する理論、評価方法、教育技法などを学ぶ研修に参加し、公開授業を実施し、専門家からの助言を受ける。
こうした研修を修了すると資格が取得でき、本採用される。オランダ、ノルウェー、スウェーデンなどでは資格取得を採用の必須条件としているし、英国においても多くの大学において資格取得が正規採用の条件となっている。今回、ICED（注：国際教育開発連盟）ではこうした各国の制度を包括する国際的な大学教育資格を2012年までに共同開発することを決めた。･･･
(佐藤浩章「論点　高等教育改革」『読売新聞』2010.8.11)

佐藤氏は、日本においても大学教育資格制度の導入を提言しており、今後、論議をよびそうだ。

佐藤浩章氏の活動（FDR＝faculty developer）については、下記の読売新聞記事も興味を引いた。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20070704us41.htm