武士の家計簿

久しぶり、封切り当日に映画を見た(確かこれまで「エクソシスト」「東京原発」ときて3回目)。観客はほとんどが中高年で夫婦連れが目立つ。若い人はほぼ皆無。

見終わっての感想としては、予想以上に楽しめる映画だ。まず、配役がフィットしていること、笑いあり、涙ありの構成であっという間の2時間。

細かい点までのこだわりも感じた。たとえば、家財を売り払って貧乏しているときの灯りは油を燃やす灯明皿だが、借金がなくなったら蝋燭に変わるというあたりにこだわりを感じた。

しかし、何といっても基本的な設定がすべて一次資料にもとづいて考証されている点に重みがある。創作の味付けも、ほどよい程度に仕上がった。★★★★☆