ルイ・ヴィトン展を見に神戸へ

兵庫県立美術館で開かれている「ルイ・ヴィトン時空を超える意匠の旅」http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_0410/main.htmlを見に行く。直接のきっかけは、関西大学初代校長の小倉久旧蔵の旅行カバンが大学から出品され、招待券をいただいたため。

調べてみると兵庫県立美術館安藤忠雄設計の新しい建物で、それ自体、一見の価値があることがわかった。また、ホテル直営のレストランなどもあり、ヴィトンのバックにはあまり興味はないが、なんとなく楽しめそうな予感がしたので出かける気になった。

女性のハンドバックが展示の中心かと思ったのだが、ほとんどの出品は、どちらかといえば男性が使った旅行カバンであり、しかも、馬車、鉄道、船、自動車、飛行機と交通手段の変化により、カバンがどう変化したのか追う展示、意匠の歴史とカバンのデザインの関係を示した展示、また意外にも日本のデザインが19世紀のジャポニズムの流れによってルイ・ヴィトンのカバンにも影響を与えた可能性を示す展示など、思った以上に楽しく見ることができた。

出口では展示品をすべて網羅したカタログを、2500円とかなり高価なものだったが、迷わず購入した。このカタログ自体がヴィトンのデザインを取り入れたもので、一種の作品となっているものよかった。

なお、お目当ての一つだったレストランは、こうした施設内のものとしては飛びぬけて良かった。食事後は、常設展で小磯良平の作品なども観ることができて、十分満足することができた。