ドラゴン桜
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: コミック
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この本は、現代版の『学問のすすめ』なのかも知れない。人間本来平等であるべきなのに、現実には雲泥の差があるのはなぜか。学問があるとなしとの差なのだと福澤諭吉は説いた。漫画の主人公、桜木弁護士の主張も、基本的には同じである。福澤は、その実現方法として実学を強調するが、桜木は東大合格がもっとも確実な方法であると説く。学問が大事だというだけではなく、その具体的方法を開陳し、その気にさせてしまうところが両方ともうまい。
実際、私立受験校には灘高を筆頭に、東大合格を目標として知名度を上げてきた学校が少なからずある。まずは東大合格者を1名という話は、高校現場では常識の部類に入るかと思われる。
テレビでは、このストーリーがエスカレートしていきなり東大5名合格が目標らしいが、なかなか高視聴率のようである。しばらくは世間で話題の本になることは間違いないだろう。