経済史講義録―人間・国家・統合

本日は、新刊書(共訳)の紹介。

一昨年9月、関西大学経済学部はちょうど本学で開かれた社会経済史学会第75回大会にあわせてイギリスの経済史家ピーター・マサイアス氏をお招きした。その折、マサイアス氏には3つの講演をお願いしたのだが、その講演原稿をもとに、近年行われた2つの講演をくわえ翻訳したのが本書である(5章中3章は日本語訳が初めての刊行となる)。

経済史講義録―人間・国家・統合

経済史講義録―人間・国家・統合

第1章 ロビンソン・クルーソー物語を経済史の目で見ると
    −子どもの冒険物語か、洗練された経済学の神話か−
第2章 「共生」する経済史をめざして
第3章 「ヨーロッパ」の成り立ちを考える
第4章 イギリスとヨーロッパ
    −長すぎた婚約か、不承不承の結婚か−
第5章 世界におけるイギリスの地位の変化
    −1700年―2000年−

ピーター・マサイアス氏はオクスフォード大学名誉教授、ケンブリッジ大学元学寮長で経済史界の重鎮。なお、皇太子殿下のオクスフォード留学に際しては指導教授を務められたことでも知られる。

翻訳は本学の北川勝彦教授・山本千映准教授を中心にスタッフ、卒業生、院生が共同ですすめられた。ちょうど今日が発売日なので、大型書店や大学生協などの店頭にも並んだことと思う。

[追記]Amazon.co.jpなどでは4月14日刊行となっているが、本の奥付では4月30日に変更されており、店頭に並ぶのは先になると思われる。