Dr. Chan Lien's lecture

東アジア研究プログラムも共催する講演会に出席。最初、台湾のFormer vice president、シャン・リェンと聞いて誰のことかわからなかったが、漢字で書けば「連戦」中華民国副総統のことだとわかった。

講演会会場には早くから人が詰めかけたらしく、すでに満席となっており、別室のスクリーンで聴講した。講演のタイトルは、 "Taipei, Beijing, and Washington, D.C.: A Dynamic Triangle"。連戦氏はアメリカの大学でも教鞭をとった経験があり、原稿も見ずに流暢な英語で1時間ほど熱弁をふるった。要旨としてつぎのようなことを話されたと思う。

  • 中国は米国と協調すべきである。なぜなら、(1)地域格差、(2)技術水準、(3)生活水準という3つの問題の解決には米国の協力が必要だからだ。
  • 台湾は、(1)中国にとって民主主義への窓口、(2)世界にとって中国への入口、(3)さらに、伝統的な中国文化を維持している、という3点で大きな価値がある。
  • 1992年から「黄金の8年間」は2000年からの民進党政権誕生によって中断された。
  • 2005年に連戦氏が北京へ行き、5つのビジョンをまとめた。これ以来、台湾で国民党の支持が広がった。
  • 最近、中国は「菜食主義のパンダ」になったといわれるが、これは戦争をしないということ(笑−聴衆)。
  • One Chinaが重要だ。ただし、中華民国憲法にもとづく一つの中国である(この点は力強く述べられた)。

会場には中国人留学生を中心に多くの学生が詰めかけており、関心の高さにも驚かされた。お孫さんへということで、エモリー大学のマスコット人形が贈られ、最後に大きな拍手がおくられた。