AP examと単位認定

ジョージア州の公立学校は今日から一斉に夏休みに入った。アパートのプールでは子供たちが歓声が上がる。8月中旬まで3ヶ月弱の長い夏休みだ。

昨日書いたアメリカの高校ランキングのもとになったAP examのことを少し調べてみた。この試験はCollege Boardという日本の大学入試センターにあたる非営利団体が運営している。SATで有名な機関である。
http://www.collegeboard.com/splash/

AP(Advanced Placement)は、高校で大学レベルのコースを提供し、examのスコアで単位を認定する仕組みであるが、高校によってはコースの提供がないところもあるので、examを単独で受けてもよいようだ。

各大学がAP examのスコアをどのように単位認定しているのかは、College Boardのウェブサイトからそれぞれの大学のページへのリンクがあり簡単に調べることができる。たとえば、ハワイ大学では以下のコースが認定される。
http://www.hawaii.edu/admrec/apexam.html

これを見ると、大学入学直後に必修、または選択必修として課される基礎科目群を中心にいろいろな科目が単位認定されていることがわかる。基礎科目としては、コンピュータ、語学、アメリカ史、世界史、数学、理科などがあがっている。また、専門科目の場合、たとえば経済学では、マクロ経済学ミクロ経済学がそれぞれ単位認定可能となっている。

日本の場合、高校で大学レベルの科目が提供されるケースは大学付属校などを中心にかなりあると思われるが、その学習成果を大学で単位認定する仕組みは整っていない。

たとえば、経済学部では基礎的な数学やコンピュータの授業を提供するのが一般的であるが、学生によってはすでに高校で十分な学習を終えている者も多く、不要と感じる者からは不満の声も上がる。検討すべき課題の一つだろう。