戦後の日本研究

終日、期末試験の本部待機。

本部ではすることがないので、たいてい本を読んでいる。次年度、アメリカの日本研究について講義を1コマ依頼されており、その関係の資料を調べているが、国際交流基金に日本研究シリーズというのがあり、その1冊を読んでみた。

著者は、ハワイ大学のスタインホフ教授で、戦後の日本研究についてわかりやすくまとめており、講義の最初に使いたい。スタインホフ教授によると、戦後の日本研究は、

  1. 言語および地域研究パラダイム
  2. 経済競争パラダイム
  3. 文化研究パラダイム

という3つの段階があるという。現在研究者の中心は、経済競争パラダイムの時期に日本研究を始めた世代だが、最近は映画、ビジュアルアート、ポップカルチャーなどに関心が移っているのだという。